10月何をしていたか?というと、絵を描いてましたで済んでしまう。なので今月は進捗の連打以外も適当に書きます。
アニメーション
今月これしかやってません。
ひたすらラフを描きまくってました。ラフと言ってもゲーム画面で判別できるくらいにはちゃんと描いてます。
先月の続きから、他のシーンのもの、統一された歩行アニメなど。
あとなんか差分とかいっぱい。
亘理 航と荒井 諒のアシンメトリー組がキツイです。斜め後ろとか向かれると本当にわからない。デザインしたの誰だよ~!
八乙女 アリアは顔が変わってきてます。HPの立ち絵はもっとキツそうな顔立ちですが、最近は「もっと明るくダイナミック!」みたいな気持ちで描いてます。
歩行アニメが本当にしんどい。かれこれ半年以上もの間試行錯誤を重ね、今回ようやく納得いくものができた気がします。まあこの台詞言うのも2回目なんですけど。
もう進捗について書くことないので、ちょっと歩行アニメについて書かせてほしい。
歩行アニメについて
最初に、何故3D空間に2Dキャラクターを置く手法を取ったのかという話をさせてください。
本作でやりたいことは「ゲーム体験をMVにする」ということです。つまり、「ゲームがゲームらしくあること」と「MVのような画面であること」が両立されている必要があります。
ついでに言っておくと、ここで言うところの「MV」というのは、主に2Dキャラクターが主体となるアニメーションMVのことを指しています。
私が本作の制作を行うに当たり、一番最初に取った手法は「完全手描きアニメーション」でした。3Dモデルは一切使いません。手描きでもってキャラ移動や会話、インタラクションを全て行う。このようなものを説明するのに丁度いいゲームを私は知らないので、画像で説明するのが難しいんですけど、一番近いところでいうとフラッシュゲーム系なんじゃないでしょうか。『The Henry Stickmin Collection』みたいな。
いや全然違うんですけど……。『ghostpia』も近い気はしますが、ちょっとノベル寄りすぎるかな?
で、この「完全手描きアニメ」という手法にMVをぶつけた際に出てくる問題があります。
「背景をどうするのか?」
当初は背景を固定で制作していました。「一定の方向から見たもの」という意味です。ただ、それだと「画面がゲームすぎた」のです。
『The Longing』というゲームですが、見るからに「左右に動いてアイテムとか探しそう」な見た目をしていますね。普通なら、ゲームとして大変わかりやすくて素晴らしいのですが、飽くまで「画面がMVっぽく」あって欲しい自分としては致命的でした。
「MVっぽくするには?」
アニメーションMVというのは、つまりアニメです。映画です。ゲームと映画の違いは「操作ができるか否か」です。操作のない映画には「監督が画角を自由に設定できる」という利点があります。
キャラをアップにしたり、引きで取ったり、上から下から後ろから。2D(手描き)ゲームでこういったものを実装する場合、基本的にイベントシーンのような扱いになります。専用画面ってわけです。
当然私もそうしました。背景も専用のものを描かなきゃいけません。この時点でかなりキツイんですけど、もう一つ問題が発生します。
「なんかゲームっぽくない」
いやいやいやいやいや、「ゲームすぎる」って理由でこうしたんじゃん!?と思うかもしれませんが、少し違います。
MVとして完成させるためには多くの画角、つまり多くのイベントシーンが必要となります。すると当然イベントシーンの占める割合が上がります。そうなると段々「操作している」という感覚が薄くなってくるのです。
「2Dアクションゲーム」と「ノベルゲーム」で、どっちの方がプレイヤーと主人公の一体感が強いか?
個人的な意見ですが、私は前者だと思います。選択肢によって行動が変わるノベルゲームと、全ての動きを自分で操作できるアクションゲーム。私がそれまで作っていたのは「ノベルゲームに少しアニメーションを足したもの」だったと思います。
「MVをゲームにしたい」のだったらこれでいいです。でも、私が作りたいものは「ゲーム体験をMVにする」ものでした。そのためには「プレイヤー=主人公」という認識を強く持ってもらう必要がありました。(何故ならプレイヤー=主人公という映画ではありえない「個々の選択」にゲーム体験の神髄があるという思想を持っているから)
従って、ほとんど選択肢やポイントクリックでしか動かないゲームでは、自分の望むゲーム体験は得られないだろうという結論になりました。
(以前書いた「主人公とプレイヤーの乖離」という話に近いです)
そこで!(ここまで長かった……)
背景(ステージ)を3Dにしてみるという実験を行いました。
3Dを使う目的は
1.「移動できる範囲を増やすことで”操作している”という実感を増やす」
2.「様々な画角に対応しやすくする」
結果的に成功だったと思います。が、背景を3Dにすることで新たな問題が発生しました。
「3Dの背景と2Dのキャラクターで整合性が取れない」
ようやく当初の目的である「歩行アニメーション」について話すことができます。ちなみに整合性の観点からぶっちぎりでヤバイのは「椅子に座ったとき」です。今回は割愛します。
さて、3Dステージに2Dキャラクターですが、代表的なところで言うと『ペーパーマリオ』シリーズ、近年ではHD2D系のゲームでもよく見られるようになってきました。
なんでまあ「参考資料は十分あるな!」と思うかもしれませんが、完全に罠でした。次の問題です。
「頭身の合う資料がない」
見ての通り、『ペーパーマリオ』は2頭身キャラです。2枚目は『OCTOPATH TRAVELER』ですが、3頭身な上にドット絵です。なので、5~7頭身くらいで参考になりそうなゲームを探します。
ここで大事なのは「背景が3Dかどうか」ではありません。
ということで一つ、A/Bグループ分けクイズをしましょう。
Aグループ
『Battle Chef Brigade』『ICEY』『ENDER LILIES』『廃深2』
Bグループ
『Hollow Knight』『Lobotomy Corporation』『Tokyo Dark』『廃深』
では、これは?
・・・
Bですね。
つまり、
こういう違いです。
何故Bの方がいいのか?これは単純に、3Dゲームなので「真横以外の移動があるから」です。
Aで対応できるのは真横の移動に限定されます。もちろん絶対無理ではありませんが、違和感が少ないのはBです。(見栄えもいい)(格ゲーとかもそうなってる)
最近では、スナフキンのゲームなんかも斜め移動で作られていたと思います。
スナフキンは「前/後ろ/左右」のアニメーションがありますが、どれも画面に対して若干斜めになっています。左右に関しても、奥側の目が見えるので、若干手前向きと見るべきでしょう。ちなみにジャンプは横向きしかありませんでした。
スナフキン含め、上記Bグループの画像を見ればわかると思いますが、ある程度高めの頭身でこの動きをするゲームは非常に少ないです。立ち絵では斜めになっていても、移動時にはAになることがほとんど。加えて、ダッシュではなく「歩き」が存在するゲームもまた稀です。
じゃあアニメや実写を参考にすればいいと思いますが、それもまた難しいです。
本作はキャラ以外が完全に3Dです。つまり、光や影に関しても3Dの物理に基づいて描画されます。ここで問題になってくるのがこれです。
もし、これをこのまま2Dアニメーションにして3D空間に持ってきた場合、「影が浮きます」。
いや、影が浮くというより「接地が怪しくなる」と言った方が体感としては合っているかもしれません。2Dゲームならともかく、奥行きのあるゲームで接地点を見失うのは致命的です。なので、足に関しては真横から見たときに近い挙動をさせる必要があります。
ちなみに、『never ending prologue』の方ではほぼ完全に真横の動きをしています。
足はほぼ真横。上半身は若干手前。頭は45度くらい。全部違う。なので、パーツ毎に参考資料を探すことになります。
足がいい感じになったところで、次の問題があります。まだあんのかよ。
次の問題について書こうと思ったのですが、現在進行形でやっぱり違和感がある上に、解決策も同時に見つけた気がするので、これについては別の機会にします。長くなったし。
11月
恐らく11月のまとめもこんな感じの記事になると思うので、あんまり期待しないでください。というか、これだとTwitterの更新に使う画像がなくて困るな……キャラ単体で出してもな……。10月後半Twitterできないのが辛くて早く11月になってくれと思っていたのですが、この分だと11月に出せるものも特にない……
考えた結果、昔やってたこの形式でいけたらいきます。
そうでもしないと本当にTwitterに出せるものがない……
雑談
『マリオワンダー』クリアしました。めっちゃ楽しかったです。うちの母でもプレイできるってのがすごいですね。
『DEAD OR SCHOOL』をプレイしました。アニメーションの参考になるかなと思って。なりませんでした。
『Cities Skyline 2』が発売されたのでそれもやりたいです。夏休みを一瞬で吸い尽くされた思い出が蘇ります。
あとは今やってるアニメを結構見てます。時流に乗ることも大事ですから。
『アンダーニンジャ』面白いです。最初はどこまでマジなのか、捉えどころがなくって難しいんですけど、面白いです。
本当は『星屑テレパス』を見たかったんですけど、あれFODなんですね……。と思ったらTVerで見れるっぽいので4話から見ようと思います。TVer初めて使う。『星屑テレパス』は題材が宇宙系なので、参考資料にピッタリなんです。
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