TOKYO INDIE GAME SUMMITに出展してきました!

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3/8~9にかけて東京の吉祥寺にて行われた「TOKYO INDIE GAME SUMMIT」にiGiブースとして出展してきました。
気付いたらほとんど配置の分析になってしまいました。

場所

吉祥寺、東京駅から30分ほどとなります。

私は仙台からなので、東北新幹線1時間30分と合わせて、約2時間強で会場までたどり着けました。
東京駅から乗り換えが必要ないのは地方民としては非常にありがたいですね。
自分はよく電車を乗り間違えるので。

我々iGiブースが置かれましたのは、2か所あるメイン会場の受付がある方、「武蔵野公会堂」という建物の3階でした。

メインと言いつつ、どっちかというとよりメインらしいのはREIホテルの方っぽいな、というのを感じたりしましたが、2つの建物の距離がかなり近いので配置によるデメリットはそこまで大きくはないと思います。
とはいえ、3階というのに加え、て展示密度も高くない状況のため、相対的に見て人の集まりにくい空間ではあったと思います。
大変正直なことを言うと、絶対暇になると思ってました。

設営

まず到着して驚きました。

「イスが!!!!2つある!!!!!!!」

TIGSの運営から貰った資料の中に

設備提供:椅子(基本一脚となります。)

って書いてあったからわざわざ自分が座る用のイスを持って来たんだが!?!?仙台からサァ!!!!

許せねぇよTIGS運営。
(複数人で来られた方が座って見学できる用のイスになりました。)

配置

我々がいたのはここです。

『nerd』はここでした。

出入口付近の端っこです。
サブモニターがないので出入りしやすい場所がよかったんです。
ちなみにこの見取り図だと第3会議室と第4会議室が繋がっているように見えますが、実際には間に壁があります。
正しくはこうです。

マウスで書いてます。

なんかすごくいい感じだった

なんていうか……すげぇいい感じだったんだよ!
実際のプレイ回数とかじゃなくて、とにかく何かいい感じなんだ!
配置か?配置が相当よかったのではないか?

いや、武蔵野公会堂3階という点に関してはやはり微妙と言わざるを得ないのですが、この形、

この形がかなり良かった気がしているので、これに関して少し書きたいと思います。
とはいえ、私は今までBitSummit、TGS、TIGSのスポンサーブースにしか出展したことがないため、そんなに参考にはならない気がしています。というか出展者としては一番参考にならないね。すまんね。

よかったと思われる点は以下です。

  1. 進路が少ない
  2. 目の前のゲームに集中できる
  3. 近くのゲームに集中せざるを得ない
  4. 丁度いい流動性
  5. 展示を見せる以外の機能がない

基本的に「スルー率の低下による精神ダメージの減少」「ほどほどの混み具合」”良い感じ”という感覚を増強させている気がします。

1. 進路が少ない

ルートが1つ(or2つ)しかないってことです。
REIホテルのような配置を仮に「一般的な配置」としておくのですが、一般的な配置の場合、まずどの通路に入るかというのを考える必要があるわけです。
配置が複雑になるほど、来場者側の把握が大変になり、見てない展示が出てくる可能性が高くなります。

その点、時計回りに見ていくだけの配置は管理が楽です。
(逆回りの人もいます。)

逆に言うと「完全に見た」と認識できるため、戻ってきてもう一度見て回る可能性は下がります。

2. 目の前のゲームに集中できる

一般的な配置の場合、通路の左右に展示が存在することになります。
左右に首を振りながら一つ一つ見ていくというのは地味に面倒なものです。
特に混み合ってくると、人の流れに意識を向けながら左右を確認していく必要が出てきます。
そうなると、反対側の展示を見忘れた、ないしは一瞬しか見てないということになりかねません。それが発生しないのです。

単純に等速で歩きながら左右のゲームを見ていくと、気づかないうちに取りこぼしが出る可能性が出てきます。

3.近くのゲームに集中せざるを得ない

さっきと同じこと言ってない?
ちょっと違います。

一般的な配置の場合、通路の後ろには通路があり、そこにもまた他の展示があるわけです。
例えば、自分の真後ろの展示がバチクソに派手だった場合、目の前の来場者の視線がそちらに奪われてしまう、という可能性も出てくるわけです。

そちらの客引きのおこぼれにあずかるという見方もできますが、個人的には微妙な感情になります。派手な展示の人には申し訳ない。
その点、展示の背後が壁の場合は一切関係ありません。
目の前の来場者は比較的高い確率で自分の展示を見てくれます。ありがとう。

自分とこは帰りがけに見ていく人の方が多かった印象があります。
これは多分コンビニ理論じゃないでしょうか。入店直後に曲がりたくなるやつ。

余談ですが、自分が来場者側に立った時、遠くから目を奪ってくれる展示は「目の前の出展者の視線から逃げる」手段としてめちゃくちゃ有用だったりします。
自分が出展者の時?もちろん手元で他人のフライヤーばっか見てますよ。

4. 丁度いい流動性

見取り図にあるように、我々の配置には中央に大きな空間があります。
1でも述べましたが、一般的な配置の場合は「通路に入る」必要があります。

2日目は特に顕著だった(らしい)のですが、人が増えると「通路に入れない」という状況が生まれるため、中央にて最低限の移動(と視点)が確保されているこの配置は、流動性を殺さないという点において悪くなかったと思います。

さらに、それでいて「広すぎない」というのも良かったです。
多少の混雑が発生することで、一瞬だけ見てすぐ移動するという行動を防げます。
特に自分のような動画PVを展示している場合の効果は大きく、立ち止まっている間に動画やプレイを見て興味を持たれる方も多かったように感じます。
加えて、ある程度展示に近づくことを余儀なくされるため、自然と頒布物を手に取りやすい位置に誘導されるというのもありそうです。
BitSummitやTGSと比べ、TIGSではフライヤーが爆速で減っていきました。

……ただ、出展者全員の視線が中央に集中するので、来場者が少ない時の来場者側のプレッシャーは半端ないでしょうね。

5. 展示を見せる以外の機能がない

これは特にBitSummitやTGSなんかと比較したときに顕著なのですが、部屋が通路としての機能を有していないため、ガンスルー率が下がります。来場者側も「展示を見る」以外のことができないので。
TGSなんかはそもそも客層が異なるため、スルーされるのは当たり前なんですけど、やっぱ悲しいもんは悲しい。

あと、これは今思いついたんですが、「部屋全体が通路のような構造になっていない」というのもありそうです。
こういう感じ。

展示前の空間が通路っぽくなっているほど、人間もまた通路のように振舞う可能性が高くなるんじゃないか?というやつです。

なんというか、「見ながら歩く」と「歩きながら見る」って微妙に違うじゃないですか。
「見ながら歩く」の場合、美術館なんかで鑑賞しながら横向きに歩いている気がしますけど、「歩きながら見る」の場合、街中でストリートアーティストを視線だけで見ながら、体はしっかり目的地に向かっているような。
そんな違いが生まれそうな気がします。

あれかな……「立ち止まる」って行動がとりやすくなったりするんだろうか?
これが一番大きな違いな気がしてきたな……。

次の方向性

今回の分析を踏まえ、今後自分の展示をどうしていくかを考えます。
今回のような配置は稀なので、一般的な配置になった前提です。

大事なのは2点。
「隠れない」ことと「短時間で魅力を伝える」ことです。

「隠れない」というのは、「目立たなくていいから目の前の来場者に無視されない」くらいの意味合いの言葉です。

「短時間で魅力を伝える」に関しては、展示スペースが流動性のある「通路」であることを考え、「通り過ぎる数歩の内に全てを伝える必要がある」ということです。

あとは「視線の確保」とか「立ち止まってもいい雰囲気作り」とか、そういう話になっていくような気がします。
なんか自分が以前PRについて考えてたことと似てきたな……。

今回の”良かった感”について、実際そういう理由でよかったかどうかは、データもなければ心理学的な知識もないので不明です。
でも、こういうのを考えるのは好きなので、これからも考えていきたいですね。

そんなわけなので、他の会場の人から「こっちのがよかったよ!」と言われても全く反論できません。
あと、運営さんに「こうしてほしい!」とか思ってるわけでもないです。

その他

今まで出展したのが「BitSummit」と「TGS」なので、今回のが一番小規模のイベントにはなるのですが、普通に一番良かったかもしれない。
企業感が薄くて、自分たちがメインステージに立っているという感覚、でしょうか。スポンサー枠なので企業ですが。

あとは単純に、いろんな場所でやってて見て回るのが楽しかったです。
PARCO屋上とか駅とか、いいですね。

2日目の昼には今熱いとされている「チーズナン」を食しました。
モンハンやってないのに。
おいしかったです。

自分の展示に関する感想は特にないです。
「グッズいいな~」とか思ったくらい。

終わりに

さて、今回で本当の本当に今後の出展予定はなくなりました。
多分、次に出展するときには、ついにiGiの看板を外すことになるような気がしています。
現在作っているビルドがかな~りいい感じのため、いつかどこかでお披露目できたらいいな~って感じです。
それではまた。

次はイス2脚って書いとけな。

コメント

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